海外旅行保険をクレジットカードに付帯する保険で“お得”に賄う!

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筆者は、約30年間にわたり海外駐在業務を経験したことから、海外での医療費が高いことを何度も経験してきました。

医療費が比較的安いと言われるアジア圏でも、高度な医療技術と設備を利用できる有能な医師がいる病院は各国とも首都圏に集中しています。

そのため、地方都市の観光や離島観光の際に事故や事件が発生した場合は、首都圏の病院まで搬送する必要があります。

特に離島のビーチでスクーバーダイビングなどを楽しもうと滞在している場合に、万が一の事故になった場合には、海路と陸路の緊急搬送の連携が必要になります。さらに、ヘリコプターなどが必要になると、高額の搬送費が請求されることになります。

そのため、海外旅行に行くなら、予算が許す範囲でできるだけ補償額の優れた医療保険の必要性を痛感しています。

海外旅行保険の補償額の目安

保険会社のサイトにゆくと、海外旅行中の事故や怪我あるいは疾病で、高額な医療費や搬送費がかかった事例が数多く載っています。

それらを参考にしながら、訪問先や活動内容に応じて事前に補償額の目安を設定して、保険会社の旅行保険商品を買うか、クレジットカードの付帯保険で済ますかを検討する必要があります。

クレジットカードの付帯保険は、あくまで付帯するサービスの一つですので、会費が保険にだけ活用されるわけではありません。そのため、年会費の割には保険金が低い場合もあります。

一方、保険会社の保険は、保険に特化した商品に対して対価を払うので、保険内容が充実しています。

例えば、損保ジャパンの海外旅行保険商品の例では以下のようになっています。

【公式】損保ジャパン
損保ジャパンの公式ウェブサイト。自動車保険、火災保険、地震保険、海外旅行保険など、様々な商品をお届けするとともに、お客さまの安心・安全・健康をサポートします。

3つのタイプにパッケージ化された保険商品のをインターネットで購入した場合の例が掲載されていますので参考のために表を添付します。店頭で加入する場合の支払い金額は異なりますのでご注意ください。

補償内容の比較例

補償内容保険料抑えたいプラン保険料と補償
バランスプラン
補償充実
させたいプラン
傷害死亡・後遺障害1,000万円2,000万円3,000万円
治療費用1,000万円2,000万円2,000万円
疾病死亡1,000万円2,000万円3,000万円
賠償責任1億円1億円1億円
携行品損害30万円30万円50万円
救援者費用1,000万円2,000万円2,000万円
航空機寄託手荷物
遅延等費用
10万円10万円10万円

保険料例

保険料抑えたいプラン保険料と補償
バランスプラン
補償充実
させたいプラン
ハワイ7日間の場合2,870円3,200円3,940円
出典 損保ジャパン公式サイト

ハワイは比較的治療費が高額な地域ですので、年に1回の1週間程度の海外旅行ならば、これらのいずれかの保険商品を買うことが安価に保険をかけることになります。

クレジットカードの付帯保険などで悩むことなく、最高の補償が得られる保険なのでこれで十分だと思います。

もし、海外旅行保険が付帯しているクレジットカードを既に複数枚所有している場合には、同額程度の補償額を追加の支出をせずに済ますことができると言うのが、クレジットカードの付帯サービスです。

ただし、次項以降で述べるように、上記の「保険料を抑えたいプランの補償額」として例に挙げられている補償金額(治療費が1,000万円程度)が、1枚のクレジットカードに付帯する保険の場合には最高額になっているようです。

したがって、治療費に2〜3千万円程度かけたいと言う場合には、保険会社の旅行保険商品を申し込むのがベストなります。

クレジットカード付帯の海外旅行保険の目安

生存時の補償を高めに

クレジットカードの付帯保険の説明で、「死亡補償が1億円!」などと高額な補償が付帯する事を標榜するカードがあります。

上記の損保ジャパンの海外旅行保険商品の説明では、死亡時の補償額より、生存時のトラブルに必要な補償が充実しています。

筆者も死亡時よりも重症の事故の場合には、生きて帰国するまでの諸経費が高額な負担になることから、保険会社の海外旅行保険商品の考え方に賛成です。したがって、クレジットカードの広告文言に惑わされないようにしたいと思います。

万が一の場合には救援者費用も

筆者が、海外旅行保険に求めている補償額の目安は、「死亡補償額」ではなく、下記の5項目の保険金額です。以下の順序は筆者が考える優先順位の順です。

障害治療費用保険金:偶然の事故で発生した傷害・怪我の治療費

疾病治療費用保険:旅行期間中に発病した病気の治療費

救援者費用保険金:捜索救助費及び死亡時や遭難時に救援者が現地にゆく航空運賃や滞在費

携行品損害保険金:携行品の偶然な事故などで損害が発生した場合の補填費用

賠償責任保険金:偶然な事故によって他人のものに損害を与えてしまった場合の損害賠償

補償額の目安の例

テキスト 自動的に生成された説明
筆者は別記事で、「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード(略称アメプラ)」の補償額を目安にしていると記載しました。

参考のために、「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」(税込年会費143,000円)の公式㌻から転載すると下記のようになります。

障害治療費用保険金 最高1,000万円
疾病治療費用保険 最高1,000万円
救援者費用保険金 最高1,000万円
携行品損害保険金 最高100万円(1旅行中)
賠償責任保険金最高5,000万円(保険期間中)」

「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」には家族特約も自動で付帯しています。しかも配偶者は同額の保険金となっています。

「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」を所有してさえいれば、これらの保険金が夫婦二人分自動的に付帯します。

海外旅行保険に限ってみても素晴らしいカードです。

詳しくお知りになりたい方は下記の公式㌻をお読みいただきますようお願いいたします。

https://www.americanexpress.com/content/dam/amex/jp/business/assets/pdf/SBS_plat_stipulation.pdf

これぐらいの補償額が得られれば、夫婦二人の通常の観光目的の海外旅行ならば、アジアはもちろんアメリカもハワイもヨーロッパにも多少安心できる金額となります。

もちろん、症状によっては、この倍額程度かかった事例もありますので、安心の度合いは個人差があります。

ただし、「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」の年会費は、143,000円(税込)です。

治療費用で1,000万円以上の補償を希望する場合は、保険会社の海外旅行保険がベストの選択肢になります。1週間程度ならば、保険会社の海外旅行保険の方がかなり安価です。

付帯保険の合算制度

上記で、保険会社の海外旅行保険が安価であると記述しましたが、もし、「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」の他にも、同程度の補償が得られるクレジットカード、例えば、「ダイナースクラブプレミアムカード(税込年会費143,000円)」をお持ちであるならば、2倍の補償額の2,000万円になります。

このように、保険は合算できる制度があります。

合算対象の保険

合算の対象となるのは次の3種類の保険です。

合算可能な例:

個人向けクレジットカードに付帯する保険

        +

法人向けクレジットカードに付帯する保険

         +

任意の海外旅行保険

したがって、自分のクレジットカードの補償額に不足があれば、保険会社の保険(任意海外旅行保険)で不足分を補う形で合算できます。その逆もできます。

個人向けと法人向けのクレジットカードの両方をお持ちの場合も合算できますので、補償額を充実させたい場合には有効に活用できます。

個人向けクレジットカードのみの場合の注意点

ただし重要な注意点があります。それは、個人向けクレジットカードのみしか保有していない場合には、「障害死亡・後遺障害」は合算されないと言うことです。上限額は所持しているクレジットカードに付帯している最高額が上限となります。

また、覚えておきたい重要な嬉しい点は、個人向けカードのみの場合でも、「障害死亡・後遺障害」以外の保険項目は合算が可能であると言うことです。クレジットカードの付帯保険の多くの項目が合算して増やせることになります。

これまで述べたように生存する事を前提に保険を考えているので、複数枚の個人向けクレジットカード、とりわけ高額な年会費を払っているグレードの高いカードを所有ししている場合には、追加の支出をせずクレジットカードの付帯保険だけで海外旅行保険が賄える可能性があります。

格安の年会費だが、十分な保証の「JCBプラチナカード」

合算には複数枚のカードの安全管理に苦労する

筆者は退職し年金だけの収入なので、高額な年会費の「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」は所有していません。

そのため、筆者が所有している安価なゴールドクラスのカードを合算して、この補償額相当に積み上げています。

補償額の上限が200万円や300万円のクレジットカードの場合は、1,000万円の積み上げをするには3〜4枚のカードを所持する必要があります。そうすると今度はカードの安全管理が心配になってきます。カードを多数持ち歩く不安と気苦労を思うと所持する枚数を減らしたのも事実です。

そこで、プラチナカードを発行しているカード会社の公式㌻をみながら、年会費と保険について比較検討してみたら、保証内容が充実している優れたクレジットカードがありました。

JCBプラチナカードもアメプラ並みに優れている

それが、「JCBプラチナカード」です。

画像出典 JCB公式ページ

なんと、保険が「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」とほぼ同額で、年会費が27,500円です。「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」の5分の1以下の年会費です。圧倒的なコスパです。

本クレジットカードに付帯する「海外旅行傷害保険」の詳細は下記の公式㌻にアクセスして確認できます。

https://insurance.jcb.co.jp/additionalhokennologin/init?attend_group_no=00086&attend_group_type=1&card_name=JCBプラチナ+(ORIGINAL+SERIES)

補償額はクレジットカードの最高額

本公式㌻から、まとめると下記のようになります。

本会員と家族会員が同額です。

障害治療費用保険金最高1,000万円(1回の事故につき)
疾病治療費用保険最高1,000万円(1回の病気につき)
救援者費用保険金最高1,000万円(1回の事故につき)
携行品損害保険金 最高100万円(1旅行中)(保険期間中の限度額も100万円)
賠償責任保険金最高10,000万円(1回の事故につき)

条件等の厳密な比較はしていませんが、「アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード」と全く遜色がありません。同額だと言って良いと思います。

むしろ、携行品損害保険金を除けば、それぞれ1回の事故や病気となっているので、複数回旅行に行かれる方は心強いカードです。

その補償が、年会費が27,500円(税込)で得られるのです。付帯する海外旅行保険だけの観点で判断するとコスパ抜群のカードです。

家族カード1枚が無料で発行できますので、配偶者を家族会員とすることで、同額の補償が得られます。もし、配偶者を家族会員にしていないと、家族特約だけの対象者となり、補償額が5分の1程度(携行品損害保険金だけは半額)となりますので、必ず家族会員にすることが必要です。

海外旅行保険だけの観点で評価すると、ぜひ所有していたいクレジットカードです。

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JCBプラチナカードは何度も海外旅行する方におすすめ

年金生活者におすすめするかどうか微妙ですが、年に何度も海外旅行に行かれるならば、持っていてもいいカードだと思います。

ただし、海外でのJCBカードのクレジットカードとしての利用は、一部の国や都市に限られることが多いので、海外旅行保険用として割り切って所有することになります。

もし複数回の旅行計画があるならば、保険会社の海外旅行保険のサイトで、複数回分のシュミレーションをしてみて、保険商品の合計金額より、「JCBプラチナカード」の年会費27,500円(税込)が安ければ、「JCBプラチナカード」を所有する価値がありそうです。

現在はコロナ禍で、海外旅行にゆく機会がないことから、すぐにこのカードを申し込む必要はないものの、それでも筆者は若ければぜひ所有したい「JCBプラチナカード」だと思っています。

筆者は長い海外生活で、クレジットカードといえば、VISAかマスターと言うイメージが強く刷り込まれていたためか、海外旅行とJCBカードがなかなか結びつかなく、「JCBプラチナカード」の発見が遅れてしまった事が悔やまれます。

他のプラチナカードの比較

プラチナカードは、所持する枚数を減らして補償額を合算して積み上げるには適していると思います。

参考のために、他のプラチナカードの公式㌻に掲載されている「傷害治療費」の補償額の一覧にまとめてみました。

決して条件等の細部にわたる厳密な比較ではありませんが、保険の加入は先ず補償額だけの比較できまりますので、一応の目安になります。

  年会費補償額
三井住友カードプラチナ本会員55,000円500万円
家族会員無料500万円
MUFGカードアメックスプラチナ本会員22,000円200万円
家族会員無料200万円
ミライノカード プラチナ本会員27,500円1,000万円
家族会員不可500万円(家族特約)
JAL・JCBプラチナカード本会員34,100円1,000万円
家族会員17,050円1,000万円
ANA・JCBプレミアムカード本会員77,000円1,000万円
家族会員4,400円1,000万円
セゾンプラチナアメックスカード本会員22,000円300万円
家族会員3,300円300万円
エポスプラチナカード本会員30,000円300万円
家族会員不可200万円(家族特約)
セディナプラチナカード本会員33,000円1,000万円
家族会員無料1,000万円
ダイナースクラブカード本会員24,200円300万円
家族会員5,500円300万円
ダイナースクラブプレミアムカード本会員143,000円1,000万円
家族会員無料1,000万円
筆者が作表

おすすめのカードは?

この中から、夫婦で1,000万円の補償額になっているのは、次の4カードです。

そして、夫婦でカード会員になる為に必要な年会費の合計額を右に記載しました。

  • JAL・JCBプラチナカード      51,150円
  • ANA・JCBプレミアムカード    81,400円
  • セディナプラチナカード       33,000円
  • ダイナースクラブプレミアムカード 143,000円

「セディナプラチナカード」が、年会費の維持コストが33,000円とダントツのコスパでした。家族会員費が無料なのは嬉しいです。

しかも、「セディナプラチナカード」は、「VISA」と「JCB」のいずれかのブランドが選べます。

画像出典 セディナ公式ページ

「JCBプラチナカード」が海外で使えるところが限られている事を考えれば、 

「JCBプラチナカード」と「セディナプラチナカードVISA」の2枚持ちが、補償額は2倍の2,000万円にできるし使い勝手も良いという、正に海外旅行では最強の組み合わせかと思います。

まとめ

新型コロナウイルによって、世界中で海外旅行ができなくなり残念でしたが、ワクチン接種が進んで、安心して海外旅行に行ける日がまもなくやってきそうです。

本記事では、海外旅行に必要な保険をクレジットカードの付帯保険で積み上げたいと考え、カード選びの参考になる傷害治療費を中心に評価してきました。

海外旅行保険に限らず保険というものは、ある意味、任意保険による補償額は金次第です。

しかし、クレジットカードに付帯する保険の補償額は、必ずしも年会費に正比例しません。だからこそ、保有するカードを選ぶ必要があります。

年金生活ともなると、クレジットカードに支出できる年会費も厳選することになります。

海外旅行保険の観点だけですが、比較的コスパの良いプラチナカードがあるものだと感心しました。

それが、

  • 「JCBプラチナカード」
  • 「セディナプラチナカードVISA」

の2枚です。

海外で使いづらい「JCB」ブランドと、最も使いやすい「VISA」ブランドの2枚持ちができるならば、充実した海外旅行保険と使い勝手の両方が手に入る最強の組み合わせです。

筆者をはじめ元気な年金生活者にとっては、海外旅行は楽しいライフイベントです。

できるだけ支出を抑えて楽しい海外旅行をしたいと思います。

海外旅行がお好きなご同輩の方に、本記事がお役に立てば幸いです。

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